初歩教理問答


いちばんだいじなこと

問 1 この世で、いちばんだいじなことは、なんですか。
イエス・キリストを救い主と信じることです。
問 2 信じるとどうなりますか。
救われます。
問 3 それは、どうしてわかりますか。
聖書に書いてあるからです。
問 4 聖書は、どんな書物ですか。
誤りのない、神のみ言葉です。
問 5 救われると、どうなりますか。
神を正しく礼拝する者となります。
問 6 礼拝とは、なんですか。
神を賛美し、神を中心に生きることです。

全世界の造り主

問 7 世界をお造りになったのは、どなたですか。
ほんとうの神です。
問 8 ほんとうの神と、そうでない神々を、どうしてみわけるのですか。
全世界を造ることのできない神々は、ほんとうの神ではありません。
問 9 私たち人間も、神に造られたのですか。
神に似せて、男と女に造られました。
問 10 神に似せて、とはどういうことですか。
正しく、きよく、賢い人間として、ということです。
問 11 罪のない人間に、神は何を与えられましたか。
神の律法を心に刻み込まれました。
問 12 それと共になにを与えられましたか。
生きるために、ただ一つの目的を与えられました。
問 13 ただ一つの目的とは、なんですか。
命の契約という、約束を守ることです。
問 14 それは、どんな約束ですか。
神を正しく礼拝して生きる、という約束です。
問 15 その約束を守らなかったら、どうなりますか。
神との交わりを失い、死ぬものとなります。

罪を犯した人間

問 16 罪とは、なんですか。
神の戒めを破ることです。
問 17 罪を犯したのは、だれですか。
最初の人アダムです。
問 18 罪を犯したアダムは、どうなりましたか。
神との交わりから追放され、死ぬ者となりました。
問 19 それだけですか。
生きる目的と希望を失いました。
問 20 それは、最初の人アダムだけのことですか。
アダムは全人類の代表でしたから、その子孫もみな、彼にあって罪を犯しました。
問 21 では、わたしたち人間はみな生まれながらの罪人なのですか。
そうです。人はみな、原罪をもって生まれます。
問 22 原罪をもっている人間は、どうなってしまうのですか。
永遠に滅びます。
問 23 神は、人間が滅びるままにしておかれるのですか。
そうではありません。救いを与えられます。

救い主イエス・キリスト

問 24 神は、人間を救うために、なにをなさいましたか。
神のみ子キリストを、この世に遣わされました。
問 25 キリストは、どのようにして、この世に来られたのですか。
聖霊の力により、処女マリアの胎に宿るという仕方によってです。
問 26 マリヤからお生まれになったキリストに、なんという名前がつけられましたか。
「イエス」という名前がつけられました。
問 27 イエスとは、どういう意味ですか。
救い主という意味です。
問 28 キリストとは、どういう意味ですか。
油注がれた者、という意味です。
問 29 油注がれるとは、どういうことですか。
頭に油が注がれることです。
問 30 だれの頭に、油が注がれたのですか。
預言者、祭司、王になる人びとにです。
問 31 イエス・キリストも油を注がれたのですか。
聖霊をもって、油注がれました。
問 32 聖霊を注がれたキリストは、なにをなさるのですか。
預言者、祭司、王として、救いのお働きをなさいます。
問 33 預言者として、どのように働かれますか。
福音を宣べ伝えられます。
問 34 祭司として、どのように働かれますか。
ご自身の命を、十字架に犠牲として、ささげられます。
問 35 王として、どのように働かれますか。
全世界をご支配なさいます。
問 36 キリストは、どこでそのお働きをなさるのですか。
この地上のご生涯においても、また復活して天に昇られてからも働いておられます。
問 37 それでは、キリストは、今も生きて働いておられるのですか。
そのとおりです。そして、いつも、わたしたちとともにいてくださいます。

救いを授ける聖霊

問 38 キリストは、救いを、だれに与えられるのですか。
イエス・キリストを救い主と信じた人に与えられます。
問 39 どうすれば、信じることができますか。
説教を聞き、聖書を読むことによってです。
問 40 なぜ、そうすると信じることができるのですか。
心に聖霊が宿り、救いの意味を悟らせてくださるからです。
問 41 では、救いも信仰も神からの贈り物なのですか。
はい、そうです。神からの一方的な恵みとして与えられます。
問 42 キリストを救い主と信じると、どうなりますか。
罪を悔い改めます。
問 43 どんな罪を、悔い改めるのですか。
生まれながらの罪と、この世で犯したすべての罪です。
問 44 悔い改めると、どうなりますか。
すべての罪が赦され、罪の責任が帳消しにされます。
問 45 それと同時に、どうなりますか。
神の前で、正しい者と認められます。
問 46 どうして、正しい者と認められるのですか。
キリストが十字架にかかって、信じる者たちのために死んでくださったからです。
問 47 正しい者と認められると、どうなりますか。
神の子どもとされます。
問 48 神の子どもとなると、どうなりますか。
父なる神との交わりが与えられます。
問 49 それと同時に、なにが与えられますか。
聖霊の力により、新しい命、永遠の命が与えられます。
問 50 新しい命が与えられると、どうなりますか。
心の汚れがきよめられます。
問 51 いちどに全部がきよくされるのですか。
そうではありません。しだいしだいに、きよくされます。
問 52 では、いつ、全部がきよくされるのですか。
死の直後です。
問 53 心がきよめられると、どうなりますか。
自分中心ではなく、神中心に、生きるようになります。
問 54 永遠の命を与えられた者が死ぬと、どうなりますか。
死は、肉体と魂の分離で、肉体は地のちりに帰ります。
問 55 魂はどうなりますか。
キリストのみもとに上げられ、完全にきよくされます。
問 56 肉体はどうなりますか。
復活の時まで、墓の中で休みます。
問 57 復活は、いつ起こるのですか。
終末の時、キリストが再臨される時です。

キリストのからだである教会

問 58 キリストの再臨を、どのようにして待つのですか。
教会生活を熱心に励みつつ待ちます。
問 59 なぜ、熱心に励むのですか。
キリストの恵みに、あずかることができるからです。
問 60 どのような手段によって恵みを受けるのですか。
神のみ言葉と礼典と祈りという手段を用いることによってです。
問 61 それはおもに、どこで用いられますか。
主の日の礼拝において、用いられます。
問 62 恵みの手段にあずかると、どうなりますか。
聖霊が働いて、信仰が生み出され、養い育てられます。
問 63 恵みの手段としての、み言葉とはなんですか。
聖書朗読と、特にみ言葉の説教です。
問 64 恵みの手段としての、礼典とはなんですか。
洗礼と聖餐です。
問 65 洗礼を受けることのできるのは、だれですか。
信仰を告白した人と、その子どもたちです。
問 66 なぜ、子どもたちが洗礼を受けるのですか。
神が、恵みの契約という約束で、そう定めておられるからです。
問 67 聖餐とは、なんですか。
キリストの死を記念し、パンとぶどう酒をいただく儀式です。
問 68 聖餐式に参加できるのは、だれですか。
洗礼を受けて、信仰告白をした信徒です。
問 69 信徒であれば、だれでも参加できるのですか。
信仰告白したことから、はなはだしく離れている人は、参加できません。
問 70 だれが、その判断をするのですか。
教会役員が、会議を開いて決めます。
問 71 なぜ、会議で決めるのですか。
キリストが、そうするようにお定めになったからです。

十戒と主の祈り

問 72 信仰生活に励むための手引きはなんですか。
道徳律法です。
問 73 道徳律法とは、何ですか。
神を愛し、隣人を愛しなさいという戒めです。
問 74 道徳律法は、どこに要約されていますか。
十戒に要約されています。
問 75 十戒は、いくつにまとめられますか。
第一戒から第四戒と第五戒から第十戒のふたつです。
問 76 第一戒から第四戒は、なにを命じていますか。
心から、神を愛することを、命じています。
問 77 第五戒から第十戒は、なにを命じていますか。
心から隣人を愛することを、命じています。
問 78 これらの戒めを、完全に守れる人はいますか。
キリストを除いて、だれひとりいません。
問 79 では、どうして、守るように命じられているのですか。
聖霊が心きよめ、守る力を授けてくださるからです。
問 80 この世で、完全に守れなくても、いいのですか。
完全に守れなくても、完全をめざして進むのです。
問 81 完全をめざして進むためには、なにが必要ですか。
神にたえず祈ることが必要です。
問 82 祈りとは何ですか。
神に感謝と願いをささげることです。
問 83 どのようにして祈るのですか。
父なる神に、キリストのみ名によって、自分の心を注ぎ出して祈ります。
問 84 どんなことを、祈るのですか。
「主の祈り」に教えられていることです。
問 85 主の祈りとは、なんですか。
キリストが、弟子たちに教えられた祈りです。
問 86 主の祈りは、いくつにまとめられますか。
前半三つと、後半三つ、それに結びの言葉です。
問 87 前半では、なにを祈るのですか。
神を正しく礼拝し、神の栄光が現れることを祈ります。
問 88 後半では、なにを祈るのですか。
わたしたちに必要なものが、与えられるよう祈ります。
問 89 主の祈りの結びでは、なにを祈るのですか。
神を賛美し、すべての栄光を神に帰すように祈ります。
問 90 祈りの終わりで、「イエス・キリストのみ名によって」と言うのは、なぜですか。
祈りは、イエス・キリストのとりなしによってだけ、聞かれるからです。
問 91 それは、なぜですか。
イエス・キリストが、父なる神と人間との、ただ一人の仲介者だからです。
問 92 最後の「アーメン」とは、どういう意味ですか。
ほんとうです、真実です、という意味です。
問 93 なぜ、そう言うのですか。
祈ったことが、ほんとうであり、確実に聞き入れられると、確信するからです。