教理問答解説


 教理問答を用いて聖書の教えを整理しながら体系的に学び取ることは、これから信仰と救いを求める人にとっても、すでに洗礼を受けた人にとっても有益です。

 新教理問答については、「図書紹介」のページをごらんください。『光の中で信じ歌う』に収録された教理問答には、幼児教理問答、小児教理問答、初歩教理問答、成人教理問答の四つが含まれています。原本には英訳がありませんが、ここでは、成人教理問答の英訳を添えて短く解説いたします。翻訳者は、山形市で伝道をしておられたダビデ・モーア宣教師です。


成人教理問答 Adult Catechism

いちばんだいじなこと The Most Important Thing

問 1

この世で、いちばんだいじなことは、なんですか。

Q 1

What is the most important thing in this world?

イエス・キリストを救い主と信じることです。

A

Believing on the Lord Jesus Christ as my Savior.

聖書

 「イエスは言われた。『わたしは道であり、真理であり、命である。わたしを通らなければ、だれも父のもとに行くことができない。...』」

解説

 人間、どこに行くにも、目的地に行きつくためには、道を通らなければなりません。人間だけでなく、太陽を周回する地球にも道があります。ただし、それは自然法則と呼ばれる道・軌道で、人間が自分で選び、自分で決めて歩く道とはことなります。

 信仰の道、救いの道は、霊的な世界の道であり、神に行く道ですから、生まれながらの私たち人間が、自分の能力で作ることも、決めることもできません。

 それは、神の側からの啓示によってのみ、はじめてわかり、見い出すことのできる道であり、道筋です。

 救い主イエス・キリストは、その道を具体的に教えてくださいました。それが、「わたしは道であり」という言葉で明らかにされています。人間にとってもっともだいじなことは、人間の造り主である真の神に行きつくことです。そのために神が備えてくださった一本道が、イエス・キリストという救い主なのです。救い主を私の救い主と信じる人が、確実に神に行きつくのです。


問 2

信じるとどうなりますか。

Q 2

What happens when we believe?

永遠の命が与えられ、神とともに生きる者となります。

A

We are given eternal life and become those who live with God.

聖書


 ヨハネによる福音書17章3節「永遠の命とは、唯一のまことの神であられるあなたと、あなたのお遣わしになったイエス・キリストを知ることです」。

解説


 この世のほとんどの宗教は、その宗教を信じることによって、現世のご利益が得られると言います。たとえば、お金が儲かる、病気が治る、受験に合格するなどです。それに対してキリスト教は、「永遠の命」が得られると約束します。目に見える現世のご利益は、人の心を魅きつけやすくします。人間は目に見えるものを頼りにする傾向が強いからです。

 ところが、「永遠の命」は、人間の目で直接見ることはできません。しかし、それが与えられると、目先の損得ではなくて、永遠の富を持つ者とされます。尽きることのない命を持つのです。そのことによって、神と共に生きる幸いを授けられます。この世にある全てのものは、古くなり、衰え、滅びてしまいます。しかし、永遠の命は決して滅びることがありません。なぜなら、永遠者である神が与えてくださる命だからです。

 永遠の命を得るためには、神と神からこの世に遣わされたイエス・キリストを知るという道を通らなくてはなりません。